平成29年徳島県統計書_01.土地・気象
10 気象概況(平成29年)
<html><b>【2017年の特徴】</b>  6月中旬は、前線の影響を受けにくく高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、少雨となった。7月から8月にかけては、太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多く、高温になる日が続いた。10月中旬から下旬にかけては、四国地方の南岸に停滞した前線や台風などの影響で長雨となり、降水量が多くなった。11月中旬から12月下旬にかけては強い寒気の影響で低温になる日が多くあった。 徳島の年平均気温と年降水量は平年並であった。また、年間日照時間は平年よりかなり多かった。 なお、台風の四国地方への接近数は5個で、四国地方へ上陸した台風は2個であった。</html>
<html> <b>冬の特徴(2016年12月~2017年2月)</b>  高気圧や低気圧が日本付近を交互に通過することが多く、天気は数日の周期で変わり晴れた日が多かった。低気圧の通過後は冬型の気圧配置となったが長続きせず、寒気の影響が小さかったため2年連続の暖冬となった。後半は冬型の気圧配置が続いた時期があり、強い寒気の影響で県西部の山地を中心に大雪となった日があった。 <b>春の特徴(3月~5月)</b>  天気は数日の周期で変わり、晴れた日が多かった。 南から暖かい空気が流れ込みやすく春の平均気温は、平年より高くなったが、3月は大陸からの冷たい空気が流れ込み気温の低い時期があった。 <b>夏の特徴(6月~8月)</b>  四国地方の梅雨入りは6月20日ごろ(平年6月5日ごろ)、梅雨明けは7月13日ごろ(平年7月18日ごろ)となった。 6月中旬までは高気圧に覆われて晴れた日が多かった。その後7月の前半にかけては梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、7月4日は台風第3号が宇和島市付近に上陸し四国を横断した。7月の後半以降は高気圧に覆われて晴れた日が多くなったが、湿った空気や強い日射の影響で局地的に雨や雷雨となり大雨となった日があった。また、8月7日は台風第5号が四国の南を進み室戸岬を通過した影響で、大雨や大荒れの天気となった。 <b>秋の特徴(9月~11月)</b>  日本の南東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、9月から10月は西日本付近に停滞する前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなった。また、9月には台風第18号が高知県西部に上陸し、10月には台風第21号と第22号が接近した影響で、大雨や大荒れの天気となった。 天気は数日の周期で変わる時期が多かったが、前線、低気圧や台風の影響を受けやすかったため秋の降水量は平年よりかなり多く、日照時間は平年よりかなり少なくなった。 </html>
【2017年 各月の特徴】
<html><b>《1月》</b>  冬型の気圧配置が続かず、高気圧に覆われて晴れる日が多かった。しかし、中旬から下旬の前半は冬型の気圧配置となる日が多く、気圧の谷や上空の寒気の影響で、一時的に雨や雪の降る日もあった。特に、23日から24日にかけては、上空に強い寒気が流れ込んだ影響で県西部の山地を中心に大雪となった。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《2月》</b>  高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、上旬後半から中旬前半にかけて冬型の気圧配置が強まり、大陸から強い寒気が流れ込んだ影響で県西部の山地を中心に雪が降り、積雪となった日があった。17日は日本海の前線に向かって暖かい南よりの風が強まり、四国地方で「春一番」が吹いた。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年よりかなり少なかった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《3月》</b>  低気圧と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わったが、大陸からの高気圧に覆われる日が多く、低気圧の影響は小さかった。大陸からの冷たい空気がたびたび流れ込んだため、気温の低くなる日が多かった。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年よりかなり少なかった。また、月間日照時間は平年並であった。 </html>
<html><b>《4月》</b>  低気圧や気圧の谷と高気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変わった。高気圧に覆われやすく月間日照時間が多かった。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年より多かった。</html>
<html><b>《5月》</b>  低気圧が日本の北と南海上を通過することが多く、全般に高気圧に覆われて晴れる日が多かった。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年よりかなり少なかった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《6月》(梅雨入り 6月20日ごろ)</b>  中旬までは高気圧に覆われて概ね晴れたが、下旬は梅雨前線や気圧の谷などの影響を受けて曇りや雨の降る日が多かった。 なお、6月14日に「少雨に関する徳島県気象情報 第1号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《7月》(梅雨明け 7月13日ごろ) </b>  前線や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日が多かった。また、4日には台風第3号が四国を横断した。 なお、7月20日に「長期間の高温に関する徳島県気象情報 第1号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年並であった。</html>
<html><b>《8月》</b>  高気圧に覆われて概ね晴れる日が多かったが、気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。特に、7日は台風第5号の影響で大荒れの天気となり各地で大雨となった。 なお、8月3日に「長期間の高温に関する徳島県気象情報 第1号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年並であった。 </html>
<html><b>《9月》</b>  高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過して、天気は数日の周期で変化した。特に12日は、前線の影響で県南部沿岸部を中心に大雨となり、17日は台風第18号の影響で大荒れの天気で各地で大雨となった。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年並であった。</html>
<html><b>《10月》</b>  前線や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日が多かった。特に、2日は前線や湿った空気の影響で大雨となり、21日から22日及び29日は台風の影響で大荒れの天気となった。 なお、10月17日に「日照不足と長雨に関する徳島県気象情報 第1号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年並で、月降水量は平年よりかなり多かった。また、月間日照時間は平年よりかなり少なかった。 </html>
<html><b>《11月》</b>  高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年並であった。 </html>
<html><b>《12月》</b>  冬型の気圧配置や高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、気圧の谷や寒気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 なお、12月26日に「長期間の低温に関する徳島県気象情報 第1号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年よりかなり低く、月降水量は平年より少なかった。また、月間日照時間は平年より多かった。 </html>
資料 徳島地方気象台「徳島県の年報」