第1章 H30.xlsx
10 気象概況(平成30年)
【2018年の特徴】
<html> <b>冬の特徴(2017年12月~2018年2月)</b>  強い寒気が断続的に流れ込む状態が続いた。低気圧の通過時や、冬型の気圧配置となった際に山地を中心にたびたび大雪となり、平地でもしばしば積雪となった。  四国地方の冬の気温は平年差-1.3℃となり、冬の気温が平年差-1.0℃以下となったのは1995-96年の冬以来 22年ぶりとなった。 <b>春の特徴(3月~5月)</b>  天気は数日の周期で変わったが、高気圧に覆われて晴れた日が多くなった。  寒気が南下しにくく暖かい空気が流れ込みやすかったため、四国地方の春の気温は平年よりかなり高く、1946年の統計開始以来 第2位の高温となった。 <b>夏の特徴(6月~8月)</b>  四国地方の梅雨入りは6月5日ごろ(平年6月5日ごろ)で、梅雨明けは7月9日ごろ(平年7月18日ごろ)となった。  7月上旬にかけては梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多く、6月28日から7月8日ごろは活動が活発な梅雨前線や台風の影響で概ね雨となり、断続的に大雨となった。6月28日から7月8日までの総降水量は高知県馬路村魚梁瀬で1800mmを超えるなど、各地で記録的な大雨となった(平成30年7月豪雨)。  梅雨明け後から8月上旬は太平洋高気圧に覆われる日が多く、晴れて暑さの厳しい日が多くなった。  8月中旬以降も晴れた日が多くなったが、太平洋側を中心に曇りや雨の日が多くなった時期があり、徳島県南部に上陸した台風第20号の影響で大雨や大荒れの天気となった日があった。  高気圧の勢力が強く、梅雨明け後に厳しい暑さが続いた影響で、四国地方の夏の気温は1946年の統計開始以来第3位の高温となった。 <b>秋の特徴(9月~11月)</b>  9月は湿った空気や前線、台風の影響で曇りや雨の日が多くなった。9月4日は台風第21号が非常に強い勢力で徳島県南部に上陸し、30日は台風第24号が非常に強い勢力で四国に接近した影響で、大雨や大荒れの天気となった。  10月から11月は数日の周期で天気が変わり、晴れた日が多くなった。 </html>
【2018年 各月の特徴】
<html><b>《1月》</b>  冬型の気圧配置や高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、強い寒気の影響で雪の降る日があった。また、低気圧や前線などの影響で曇りや雨の降る日もあった。  なお、1月30日に「長期間の低温に関する徳島県気象情報 第2号」を発表した。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年より多かった。</html>
<html><b>《2月》</b>  前半は冬型の気圧配置と強い寒気の影響で、北部を中心に雪が降り、徳島では積雪を観測する日があった。後半は冬型の気圧配置や高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨の降る日もあった。  特に28日は、黄海の低気圧に向かって南よりまたは東よりのやや強い風が吹き、また、暖かい空気が流れ込み気温が上昇したため、高松地方気象台は「四国地方で「春一番」が吹いた」と発表した。 徳島の月平均気温は平年よりかなり低く、月降水量は平年より多かった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《3月》</b>  全般的に高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年よりかなり多かった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。</html>
<html><b>《4月》</b>  全般的に高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、低気圧や前線などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年より少なかった。また、月間日照時間は平年より多かった。</html>
<html><b>《5月》</b>  中旬までは、高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、後半は梅雨前線や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年並で、月降水量は平年より多かった。また、月間日照時間は平年より多かった。 </html>
<html><b>《6月》(梅雨入り 6月5日ごろ)</b>  高気圧に覆われて晴れる日もあったが、梅雨前線や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日が多かった。特に、29日は気圧の谷や湿った空気の影響で、県内の所々で大雨となった。 徳島の月平均気温は平年並で、月降水量も平年並であった。また、月間日照時間は平年より多かった。 </html>
<html><b>《7月》(梅雨明け 7月9日ごろ) </b>  はじめ台風第7号や梅雨前線の影響で所々で大雨となった。梅雨明け後は高気圧に覆われて晴れる日が多く、猛暑日となる日もあった。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年よりかなり多かった。また、月間日照時間は平年より多かった。</html>
<html><b>《8月》</b>  高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、台風や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年並であった。また、月間日照時間は平年より多かった。 </html>
<html><b>《9月》</b>  台風や前線などの影響で曇りや雨の降る日が多かった。特に4日は、台風第21号の影響、30日は、台風第24号の影響で大荒れの天気となった。 徳島の月平均気温は平年より低く、月降水量は平年よりかなり多かった。また、月間日照時間は平年よりかなり少なかった。</html>
<html><b>《10月》</b>  高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、台風第25号や前線などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年並で、月降水量も平年並であった。また、月間日照時間は平年より多かった。 </html>
<html><b>《11月》</b>  高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日もあった。 徳島の月平均気温は平年より高く、月降水量は平年より少なかった。また、月間日照時間は平年よりかなり多かった。 </html>
<html><b>《12月》</b>  気圧の谷や湿った空気などの影響で曇りや雨の降る日が多かった。徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、特に4日は日最高気温の高い方から1位の記録を更新した。  また、徳島地方気象台では、16日に初霜、28日に初雪を観測した。 徳島の月平均気温は平年よりかなり高く、月降水量は平年より多かった。また、月間日照時間は平年よりかなり少なかった。 </html>
資料 徳島地方気象台「徳島県の年報」