第1章 H30.xlsx
3 地 勢
 本県は山地が多く、全面積4146.75平方キロメートルのおよそ8割を占めている。1,000メートルを越える山も数
多い。県内の最も高い山は四国山地中の剣山で、標高1,955メートル、四国第2の高山である。その剣山を中心とし
た剣山地は県を南北に分ける分水嶺で、その北方を流れる吉野川は水源を遠く高知県に発し、本県に入って大歩危
・小歩危の深い峡谷を作り、三好市池田町から東に転じ、東流するにしたがって広く、くさび形の徳島平野を作っ
ている。
 吉野川の北、讃岐山脈は一般に低く、山麓は扇状地が発達し、土地は高く、吉野川下流の低地は勝浦川及び那賀
川下流の低地と共に広く水田地帯となっている。分水嶺の南斜面山地は、豊富な森林地帯となっており、広い平地
は少なく、阿南市以南では、山地が直接海にせまった岩石海岸で、東北の砂浜海岸とは著しい対照をなし、海は深
く、港湾として適当な地形をもっている。